土鍋を長持ちさせるには? 初めて使う時にやるべきこと
土鍋を買ったら“目止め”のひと手間を
今年も残り1か月を切りました、早いですね。日に日に寒さが身にしみる季節になってきましたが、そんな寒い夜に食べたくなるのがお鍋。おでん、湯豆腐、寄せ鍋。土鍋で調理すると保温力があるのでガス代の節約になりますし、何よりおいしい!これぞ日本の冬の食卓という感じですね。
ただこの土鍋、長持ちさせるために使い始めの最初だけ、ほんのひと手間かけていただきたいのです。
土鍋の特徴として、目には見えない細かい穴がたくさんあります。これを塞がずにいきなり料理をしてしまうと、しみ込んだ水分によって水漏れしたり、最悪割れてしまうこともあるのです。それを防ぐためにこの“目止め”が必要になります。ごはんや小麦粉、片栗粉等のデンプンで穴をコーティングするイメージです。
やること自体は簡単です
なんか面倒くさそう!と思った方もいるとは思いますが、やること自体はとてもシンプルなので順を追ってご説明します。
①鍋を水で洗います(吸水性があるので洗剤は使いません)
②よく乾かします(鍋底や外側が濡れたまま火にかけると割れることがあります)
③小麦粉または片栗粉を溶いた水を鍋の8分目まで入れて弱火で沸騰させ、そのまま10~20分炊いていきます(蓋はしません。水が少なくなってきたら差し水をします)
④完全に冷めるまでそのまま置いておき(できれば一晩)中身を捨てます。
⑤鍋を洗い乾かします。
乾燥や冷めるまでの放置等、時間はかかりますが作業自体難しいことはないと思います。
片栗粉、小麦粉の量は水に対して10%程度、少し多いかなと思うくらいでいいと思います。
ごはんでお粥を炊くという方法もあります。また米のとぎ汁でも…という方もいらっしゃいますが、これは濃度が薄いような気がするので私はおすすめしません。
末永くお使いいただくために
目止めが終わればあとはおいしい鍋料理を召し上がっていただけますが、使うたびに必ず思い出していただきたい注意点を2つだけ。
鍋の外側が濡れたままの状態で火にかけないでください。急な温度変化に弱いので割れる可能性があります。
同じ理由で熱い鍋を水につけたり、濡れ布巾の上においたりするのもNGです。
もう1つは強火は苦手ということです。基本弱火から中火の間で使うもの、と思っておいてください。
2つだけと言っておきながらなんなんですが…
他にも揚げ物をしない、空焚きをしない(商品によってはOKな物もあります)なども大事なことなので守ってくださいね。
土鍋は使っていくうちにヒビが入ることがあります。そんな時は使い始めの時にやった“目止め”、もう一回やってみてください。小さなヒビでしたらこれで修復できます。
そうしたことを繰り返しながら、やがてそれがその土鍋が持つ味わいとなり、より愛着が増していくことになるでしょう。
喜乃器や(きのきや)
喜乃器や(きのきや)は喜多方市で美濃焼・有田焼を中心に食器を販売しています。
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コーヒー碗皿は結婚祝いとしても人気があります。毎日使う食器だからこそ、
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屋号 | 宮下陶器店(喜乃器や) |
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代表者名 | 宮下 理一 (ミヤシタ リイチ) |
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